後日談(5)

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「……昨日の夕方から飯食ってなかった。 ヤバい、死ぬ……」 「えっ?えぇっ……!? 丸一日、何も食べずに過ごしてたのっ?!」 ヴァロンの両肩を掴んで様子を伺うが、フラフラの彼はソファーの背もたれにグッタリ。 驚いて、涙が止まる。 「も、もう~っ!急いで何か作るから! それまでさっき焼いた焼き菓子を……。 ーーって!全部ないじゃないッ!?」 焼き菓子が乗っていたテーブルの上のお皿は、いつの間にか空っぽ。 『足りない』……。 こういう事ね、と納得。 もうっ、相変わらず。 色気より食い気なんだから~~っ!! そう、少しムッとしながらも……。 やっぱりヴァロンが愛おしくて、私は思わず「ふふっ」と微笑ってしまった。
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