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げながらも僕の隣に座りました。
「あんたさあ…ずっとそこにいたよね」
「はい。いつも…毎日毎日」
「雨の日も傘差していたよね…そんなに楽しい?」
貴女には僕は酔狂な人だと映ることでしょう。
でも僕にも理由があるのです。
貴女がそれから毎日僕の元へ訪れるようになったように……
――――
「は~い、差し入れ」
「ありがとうございます」
貴女はそれから毎日僕と一緒に並んで空を眺めながらとりとめのない話をします。
貴女は勉強が苦手で、だけれども運動もあまりできるとは思えない体つきをしていました。
細すぎる腕や足には筋肉も脂肪もあまりついていないようでした。
黒々とした目と髪と相反して病的な白さをもつ肌はいつも黒いワンピースをまとっているせいか白と黒がそこだけモノクロの世界のように見えました。
貴女は毎日病院を抜け出しているのだと僕に秘密めいて話しました。
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