悦楽の突端で見えるもの

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「あっ、ぁっ」  両手を顔の脇に持っていき、枕を掴み、悦楽の頂点を迎える躰を受け入れる。 乳房の揺れが激しくなっていた。 「ああっ、んあっ」 「美夕っ」 「あああっ、ああっ、」  その瞬間、伸ばした腕が掴まれた。  手のひらにキスをされ、ゆっくりと果てていく。  美夕の手の中で、貴臣の唇が何か言ったように動いた。 「兄さん?」  貴臣は、微かに首を振り、美夕を抱きしめたまま横になった。
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