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3 妖狐警察長官(美少女JS)と小学校初登校!
学校で必要な物だけでなく、服も買い足した。蒼太お兄ちゃんの選んだのも悪くないんだけど、やっぱり個人的な好みってものが。
メモ通りに材料買ってきたら、袋物も一晩で作ってくれた。器用。
さて、三日目の朝。
同じ小学校に通ってるっていう、同い年の女の子がやって来た。
「初めまして。御影綺子》よ」
うーわー!
美少女!
心の中で叫ぶ。
見惚れるほどの美少女だった。
ツリ目のポニテ、クール系JS。アイドルやってるって言われても納得するレベル。
保護者としてついてく士朗お兄ちゃんが説明した。
「彼女は知り合いなんだ。というか、同業者。事情も知ってるし、頼りになる。同じクラスに入れるようにした」
「同業者。陰陽師ってこと?」
「まぁね。流派は違うわ。血のつながりもない。まったくの別系統よ」
まぁそりゃ、一つの家系だけしかないわけはない。
「学校ではなるべく彼女といるように。クラス担任は翠生だけど、ずっとついてられるわけじゃない。それで同性で同学年の彼女に頼んだんだ」
「あ、担任翠生お兄ちゃんなんだ」
そういうのいいんだっけ。
「まぁそこは色々とな」
抜け穴使ったわけね。
ところで保護者として学校行くのに、士朗お兄ちゃんはその格好いいの?
Tシャツにワイシャツはおっただけ、ジーンズにスニーカー。しかも、ぼけーっとポケットに手つっこんでる。
ラフすぎ!
これ保護者で大丈夫かって思われるよ。
そうしてると休日のだらけた高校生に見える。
翠生お兄ちゃんは慣れてるのか諦めてるのか、スルーした。
「では、行きましょう」
って、なぜ玄関にあるクマの置物触ってるの?
「これに転移の術を仕込んであるんです。各部屋の扉にかけてあるのと原理は同じですよ」
「歩いて行くんじゃないの?」
「ええ。このほうが早いですから」
次の瞬間、あたしたちは学校の昇降口にいた。
「えええ?!」
慌てて辺りを見回す。
「すごい、テレポート?」
「どこでも行けるわけじゃないぞ。あらかじめ術で設定してある場所だけだ」
それでも超便利じゃん。
「ここは職員用、しかも限られた職員しか使えない専用口です。人通りがほとんどないんですよ」
ああうん、バレたらまずいだろうね。
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