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「最初は頑張って真面目好青年キャラやってたぞ。でも根がこれだからなー。それに、家族ならありのまま見せるもんだと思わないか」
「このクズが」
おう。美少女の口から罵倒の言葉出ました。
Mっ気ある人ならむしろ喜びそうだな。
「あんたがこの子引き取るっつった時、育てられないだろうし不安だからあたしが引き受けるって言ったわよね。真剣に子育てするって約束するし、あの三人ついてりゃ平気かと思ったけど、あんまふざけてるなら引き取るわよ」
「だーめ。桃はうちの子」
ぎゅーと抱きしめてきた。
思ったより腕に力が入ってた。
……?
士朗お兄ちゃん?
「じゃあちゃんとやりなさい」
「……ねえ、綺子ちゃんも6才だよね?」
さっきから発言が子供じゃない。いくら妖とはいっても。
「実年齢はね。妖化した時に玉藻の前の記憶見てたり、直後にこの体まで急成長したりで、子供じゃないから」
「それからずっと成長止まってるの?」
あたしみたいに。
「妖の成長は人間と違って一定じゃないもの。一時停止したり、急激に成体になったり、ずっと子供の姿のままだったり色々よ」
「もしかしてあたしもそういうクチとか」
それなら六年間成長しなかったのも分かる。
残念ながら綺子ちゃんは否定した。
「違うわね。妖の力じゃない」
「そうなの? どう考えても人外の力だと思うけど……」
そこでふと士朗お兄ちゃんに質問した。まだあたし抱え込んだままだ。
「お兄ちゃんたちは何歳なの?」
「いくつ離れてるかってことか?」
「それもあるし、年齢不詳だから。高校生にも見えるし、二十代にも見える」
イケメンなんでさらに。
「24だ。ま、高校生の頃からあんま変わってないしな」
あたし実年齢12だから、一回り違うのか。
「妹っていうか娘みたいなものよね」
「そうかもなぁ。桃、疲れたろ。帰ろうか」
「じゃあね。しばらくは一緒に登校したほうがいいでしょうから、明日も迎えに行くわ」
「え、あ、ごめんね。ありがと」
「礼には及ばないわ」
美少女JS妖狐長官は実に姐御肌だった。
♪キャラプロフ♪ ~御影綺子~
謎の多い妖狐警察長官。妖化された元人間で、陰陽術も使えるが、便利さから妖狐としての力を使うことが多い。100%ツンに見えて、面倒見のいい姉御肌。
元は別作品の主人公で、年齢も上だった。桃の年に合わせて低年齢化。
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