①上の村

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私達の一族は、もうすぐ滅亡します。」 あまりの唐突な言葉に、私はますますわけがわからなくなった。 彼女はさらに続けた。 「太陽が第五宮にあって土星が三分一対座にあるとき、炎の五芒星型を描き第九詩篇を三度唱えよ。天球層の外に生まれいずるものあり、との神からの啓示があったのです。」 「それはどういうこと?」 「世愚外素の召喚、つまり生誕です。私達、シャン一族だけがその呪文を正確に唱えることができるのです。 ただし、それには自分達の体が破壊される危険が伴います。私達の体は恐らく滅びるでしょう。 しかし、それが私達、シャンの運命なのです。私達シャンは、確実に次なる次元への輪廻転生が約束されていると信じています。私達が、犠牲になることで、この世界の均衡は保てるのです。」 「そんなことは・・・」 「信じられませんか?」 すかさず彼女は私を真剣な目で見つめてきた。 突然そんな突拍子もない話をされても、私には何も答えることができなかった。 正直、ここに来たことを後悔し始めていた。 「世愚外素の召喚により、今、地殻変動によって人類が滅亡することを、先延ばしできるのです。」 そういえば、最近、地震が頻発していた。そんな、バカな。 「ついて来てください。」     
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