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「私達シャンは新興宗教の団体ではありません。私達は、宇宙からの入植者です。
私達の遠い祖先は、エメラルド色の二つの太陽を持つ世界、シャッガイからこの地球にやってきました。
手紙に書いてあった地名を覚えておられますか?」
「ああ、確か、見たこともないような村の名前だった。地図でも調べたが見つからなかった。」
「当然です。ここは、次元の狭間の地なのですから。内野羅戸手布(ナイヤラトテップ)村 字遠須(あざとおす)。」
「そんな突拍子も無い話が信じられると思うか?君の話は滅茶苦茶だ。じゃあ、どうやって手紙が届くというのだ。」
「この地には、次元の抜け道があります。先生は気付かれなかったと思いますが、この地には、人の目にはみえない裂け目があり、そこが開くのは、私達の意志により誘われたもののみが通ることができるのです。」
戯言だ。そろそろ私の理性も弾け飛びそうだ。イライラが頂点に達してきた。
「そんな夢物語はもういいよ。とにかく、私は帰る。」
「ごめんなさい。でも、先生は、まだ帰ることができません。何故なら、村の意思が時空の裂け目を閉じていますから。」
「なんだって?最初から私を、監禁する目的でここに誘ったのか?」
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