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村の畑に落ちた、無数の隕石の写真は、非常に興味深かったし、その手紙の差出人本人の写真も添えられており、その姿は、黒目がちの美しい女性であったのも興味を引いた。
怪しげな手紙とは、思いつつも、どうしようもなく、この村に興味を魅かれた。
北海道××市 内野羅戸手布村 字遠須
上 真理子
名前の読みは、ウエ マリコで良いのだろうか?
それにしても、聞いたことの無い名前の村だ。
地図で調べても見つからなかった。
俺はその手紙に返事を書いた。
本当に届くのだろうか。
同じ道内に住んでいるし、その不思議な地名にも興味があり、私は承諾の返事をしたのだ。
それから程なくして、その女性からの返事があり、私が場所がわからないと書いたので、最寄の駅まで迎えに行くとのことだった。
ちょうど有給の消化でどこかに旅行にでも行こうかと考えていたところだ。私は、思い切って、1週間の休暇を取った。この村を取材し、あわよくば、もう一花咲かせたいと思っていた。前の著書はほとんど売れなかったが、また何かを書いてみたい。今度はきっちりとした取材と研究により、本格的な天文学の本を出したい。私の中に小さな野望の火が灯ったのだ。
その女性は、遠目からも美人とわかる風貌だった。漆黒の肩までの髪。黒目がちの瞳。ほっそりと伸びた白い腕。人を惹きつけて止まないオーラを纏っていた。
「こんにちは。中丸先生ですね?」
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