松風

せせらぎ

力弥が熱い吐息をこぼしながら、身を起こす。

「…触っても、いい？」四つん這いになり、上目使いで藤虎にそう言うと、答えを聞く間もなくその見事な屹立に手を添えた。「あぁ、おっきい…。」

そのまま、顔を寄せ、太い幹に唇を寄せる。

「あ、ちょッ…力弥さん…っ！」

待って、という静止を無視して、力弥は膝立ちになった藤虎のそれを口に含んだ。頬をすぼめるようにして咥内で扱きながら、根本に添えた手を頭と同じリズムで前後させる。手の動きを保ったまま、今度は舌と唇でくびれをぐるりと擦ると、先端を愛おしそうに食む。尖らせた舌先で鈴口をチロチロと舐める動きに、藤虎はたまらず声を上げた。自分の喘ぎ声に慌てて腰を引き、力弥の顎下に手を添える。名残惜しそうに見返す瞳、テラテラと濡れた唇、そして赤黒く膨れ上がった自分のそれが一気に視界に入り、藤虎の理性が焼き切れた。

反撃、とばかりに力弥を布団に押し倒し、ひざ裏に手を掛けると、左右にぐっと割り開く。