せせらぎ

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「あっ!ちょ、待って!」 「待たない…」 そのまま両手を足の付け根へと滑らせながら、その中心に顔を寄せた。少し濃い桃色に露を乗せた花芯を頬張る。ジュボジュボといやらしい音を響かせながら、唇と舌で嘗め回し、吸い上げる。力弥への対抗心もあって、男相手の初めての口淫にも戸惑いはなかった。 「ひ、ひぃんっ!や、や、あぁっ!やぁ!…ふじ、待って!…んうっ…ふじぃ!出ちゃうよぉ!」 頬を赤く染めた力弥が何度も頭を振る。その度にきれいな黒髪がパサ、パサとシーツに当たる。 咥内で花芯を蹂躙しながら、幹を伝い、垂れ落ちる唾液とも先走りともつかぬそれを指先にまとわせ、つぼみの縁をくるくるとなぞる。力弥は一段と高い声で啼き、喘いだ。蕾の入り口を弄る指はそのままに、花芯の先端に軽く八重歯の先を当てる。ツキン、とした痛みも、今は力弥の愉悦を呼ぶ刺激にしかならない。 「…ひっ…んああああっ!ああっ!!!」 力弥は背中をのけぞらせながら吐精した。 「…やぁ……。あ…ぁ…」 藤虎は、余韻に浸りながら潤んだ目をさまよわせる力弥の乳首を引っ掻いて視線を戻させると、舌に乗った白濁を指の腹に出して見せた。そして舌なめずりしながら、その指先を蕾へと這わせる。
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