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藤虎は言われるがままにお湯で温めたタオルを持ってくると、べとべとになった力弥の身体を丁寧に拭き、後孔に指を入れようとしながら、そこをまじまじと見つめた。
「藤虎って、エッチの時、ちょっと怖い…。」
「え?…やっぱり、怖かった?」
「うん…それに、いじわる。」
藤虎に背を向けたまま、力弥がつぶやく。
「まじで、ごめん。ちょっとがっつき過ぎたっていうか、余裕なかったっていうか…あの、乱暴なこと、もうしないから。お願い、許して?もう、ヤらないとか、言わないで?」
力弥がくすりと笑う。
「今日は、藤虎の意外な面がいろいろ見れたから…よかった。」
くったりと倒れたまま、顔だけ藤虎に向けると眩しそうに目を細めて囁いた。「男臭い藤虎も、嫌いじゃないよ?」
「…ねえ、煽ってる?いや、煽ってるよね?」
「ない、ないってば…」力弥が力なく首を振る。
「優しくするから。痛いことしないから」そう言いながら双丘を撫で回し始めた藤虎に、「何それ。親父くさい」と苦笑がこぼれた。
「親父でいいですぅー。ね、ね、今度はゆっくり、しよ?とろっとろに、甘いやつ。」
「…ばか。」
二人の唇が重なる。柔らかく流れるせせらぎの音に、甘い水音が重なり合った。
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