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綾辻マリオ
2018年7月13日
綾辻マリオが東武駅のエレベーターに乗り込む。昔、詐欺で人を陥れた悪魔だ。
ゲラゲラゲラ笑ってる。
BOSSのレインボーの空き缶が落ちていた。
『空き缶が落ちていたら人を殺せ』と、日向のバッグに手紙が入っていた。
メールを使えば発信元が特定されてしまうからな?彼女の写真も同封されていた。コレを送ってきた奴は相当俺を憎んでいるらしい。
人食いバクテリア作戦を実行した宮崎を思い出した。逮捕したときに『殺してやる!』って叫んでいた。
夏季の生物に多く含んでいる細菌とアルコール患者は相性が抜群だ。
宮崎は医者だった。
バクテリアを含む食品を入院食として食べさせていたのだ。検食をした大垣って研修生も犠牲になっている。
マーメイドを奪ったのはこのゲームの主催者だろうか?
昨日は久々に武器庫に出かけた。
銅拳っていう中国の明朝に作られた打撃用の武器を手に入れた。
長柄の先に金属の重りがついている。この重りの形が実にユニークで人間の拳が杭を握っているのだ。
「変わった形の杖ですね?」
日向は特殊メイクで老人に化けている。沖田は一時期、メイクアップアーティストを目指していたときがあった。
彼の手により日向は70代の老人に生まれ変わった。シミからシワから白髪まで実に自然な感じだ。
「フォッフォッフォッ」
ガツン!
銅拳で頭を殴ってやった。釘の部分がグリッとめり込み、血が吹き出た。
エレベーターが東武駅のホーム階に到着した。
客は1人もいなかった。
もしかしたらマーメイドを持った奴が近くにいるんじゃないか?
トリセツに書いてあった。
《?を撃つと周囲の人間を一時的に消滅出来る。》
自販機の近くに鳩の死骸があった。
そうだ、鳥だ!
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