02.殺害動機

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 ひらひら手を振って、会話の終了を告げる。一方的な拒絶だった。だが、ロビンがコウキの話に応じる前提はないのだ。ここまで話してくれただけでも、彼にとって破格の待遇なのだろう。 「次は話してくれるのか?」  立ち上がり部屋を出る直前、返答がないのを覚悟で尋ねれば、にっこり笑ったロビンが口を三日月に歪めた。 「気が向いたらね」
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