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真結は大きく溜息をつく。
萌には見えず、自分には見える。この現象の理由については朧気ながら予測がついた。
しかし、その根源がどこにあるのかわからない。
「真結?」
「萌、もう一回聞くけど……美男美女揃いの外国人、本当にいない?」
「だから、いないって言ってるじゃない!」
「いらっしゃいませ~! 何か揉めてるっぽいけど、平気?」
背後からいきなりあっけらかんとした声がしたので、真結は小さく叫び声をあげて萌に抱きついた。
「び、びっくりした……」
「ごめんねぇ、驚かすつもりはなかったんだけどさ」
振り返ると、ニコニコと愛想のいい男性がもう一度「ごめんね」と言って、顔の前で手を合わせている。
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