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「オーダーメイドは石の選択もアクセサリーのデザインにもこだわるんだけど、石だけ選んでもらってアクセサリーの形をパターンから選んでもらうセミオーダーもあるんだ。こっちはそんなに高くないし、見たところ、君たちここへ来るのは初めてだよね？ 初来店ってことでサービスしとくよ」
「えっ？ いいんですかっ？」
「うん。せっかくだし、自分が選んだ石とこちらがオススメする石とを組み合わせて、本当に願いに効くアクセサリーを作った方がいいと思うよ」
店員の上手いセールストークにすっかり乗せられている萌は、早速気になる石を探しに行ってしまった。
後に残された真結は、チラッと店員を見上げる。すると、バチッとまともに目が合ってしまった。
慌てて目を逸らすと、店員は真結にだけ聞こえる小声で呟く。
「君は何者なのかな？」
「え……」
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