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こんなにわかりづらい場所にあるにも拘わらず、店内は多くの女性でごったがえしていた。
中には男性も混じっているようで、真結は少し驚いてしまう。
「こういうお店に男性も来るんだね」
真結が萌に小声で囁くと、萌はきょとんとした顔で真結の顔を眺める。
「来るよ。でも、今はいないじゃん」
「え?」
「うわー、あのネックレス綺麗!」
萌は真結から離れて店内を物色し始める。
萌には片思いしている一学年上の先輩がいるとかで、恋愛成就に効くパワーストーンのアクセサリーを探しに来たのだ。
この店のことは姉から聞いたと言っていた。
何せ、ここで購入したアクセサリーはとんでもなく効き目がある、ということらしい。
真結もその噂は本当なのかもしれないと思った。こんなに人がいるのだから、評判になっているのだろう。
ただ──。
「外国人が多いって不思議」
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