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しかし、真結は「Milestone」での空が強く印象に残っていた。
本当は視力がいいのか、「Milestone」での空は眼鏡をかけていない。そして長い前髪を鬱陶しそうにかきあげ、その刹那に覗く容姿は完璧に整っていて、学校での存在感が嘘のようだ。とても同一人物とは思えない。
「何かついてる?」
「え?」
空がボソッと口を開く。
真結は首を傾げるが、無意識に空を凝視していたことに気付き、首を横に振った。
「ううん、ごめん、何でもないの。それより、どうしたの?」
「陸に聞いたら、いいって」
「あ! 青柳君が聞いてくれたんだ!?」
先日別れ際にルイが言っていた件だとすぐにわかった。
ルイの本体であるピジョンブラッドは、高価な宝石で別室に保管されており、陸に許可を取れば見せてもらえるということで、真結が聞いておくことになっていたのだが、先に空が聞いてくれたようだ。
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