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「ありがとう」
「……ルイがうるさいから」
「あー……」
何となく想像できた。
思い立ったらすぐ、というせっかちな雰囲気は十分感じたし、何でも思い通りにしないと気の済まない女王様気質もあった。
そんなルイではあったが、何故か人を惹きつける魅力もあり、真結も好意を持っている。ルイみたいに堂々と凛と立ち振る舞えたらいいのに、という憧れみたいなものもあった。
ピジョンブラッド、あれだけルイが自慢していたのだ。ぜひ見てみたい。
「いつ行けばいい?」
「いつでもいいって言ってた。明日は陸が大学で遅くなるらしいから、今日都合がいいなら行く? 俺も今からバイトだし」
「行きたい!」
真結は即座に返事していた。
また鉱石の彼らに会いたいし、この間は眠っていると言っていた他の鉱石たちにも会えればいいなぁと期待は膨らむ。
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