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「青柳君ってビックリ箱みたいだね」
「なんやねん、それ」
「出た!」
「出せって言うから出しただけ」
「そんなこと言ってないし」
「無言で訴えてた」
「……心、読んだ?」
「そんなの、読むまでもない」
空の言うとおりだ。
空が関西人だと知った瞬間、関西弁を聞いてみたいと思ったし、それが顔に出ていたのだろう。
顕在意識についてはぼんやりとしかわからないという空でも、この程度のことをわからないはずがない。
素っ気ない口調のせいで冷たいとかクールだと思いがちだが、実はそうでもなく、ノリがいいのかもしれない。
もっともっと空の人格を引き出してみたい。
空の後をついて行きながら、真結はそんなことを考えていた。
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