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「わかった、すぐ行く」
陸が洋服の襟に向かってそう言った。襟部分にマイクを隠しているらしい。
「オーダーメイドの予約の方が来たんですか?」
「うん。もう行かなくちゃ」
「はい。見せていただいて、ありがとうございました」
満足そうな笑顔で頭を下げる真結に、陸は思いついたように言った。
「そうだ! 真結ちゃんも休憩室で空と一緒に話を聞いてよ」
「はいっ!?」
突然のことに固まる真結の腕を引き、陸は強引にスタッフルームの前まで連れて行く。
「真結ちゃんは空の力を増幅できるんだよね? 思念の具現化についてはわかったけど、潜在意識がどれほど明確化できるのか実験してみたい。協力してよ」
「えっ……いや、それは……」
「お願い!」
「でも、スタッフでもない私が一緒に話を聞くなんて……」
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