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「どうして……?」
「聞きたいのはこっちだよ! さっきから何言ってるの?」
真結は萌の顔を見て、焦りを募らせる。
この噛み合わない会話から察すると、もしかして萌はあの嫌でも目立つ外国人たちが見えていない……?
「背が高くてスラッとしたモデルみたいな超美女とか、深いブルーの目をした目立つイケメンとか、グリーンに近い色で長い髪の綺麗な女の人とか」
「はぁっ!? 何言ってるの?」
「さっきまでいたでしょ!?」
「そんな人たちがいれば、私だって気付くわよ。いないじゃん!」
「今はいないけど、最初店に入った時は……」
「最初からいないよ? この店にいるお客さんは私たちを除いて二人。あっちにいる茶髪のショートカットのお姉さんと、今お会計してる黒髪ストレートロングのお姉さんだけだよ」
「嘘……」
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