第一章 かっこいい

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
和食レストラン、個室の高級料理店で働く私、、桜井花菜。24歳。 「いらっしゃいませ!、、、」 私はいつも通りに店で声をあげていた。そしていつも通りにお客さんの顔を見た。私はいつも通りじゃなくなった。 「あ、あの、、大丈夫ですか?おーいおーい大丈夫?」 その人の顔があまりにもイケメンで驚いてしまった。でも声は女の子、、女の子、、女の子!? 「あっすいません!何名様ですか?」 「一名です!ほんとに大丈夫?」 「はい!大丈夫です。ではこちらへどうぞ!」 私はいつも通りの私にもどる。いつも通り個室の部屋へ案内する。同情なんかしちゃいけない。お客様に同情なんて、、そんなことあるはずない! 「こちらでございます。」 「ありがとうございます。、、、あなた可愛い、、」 「へ?」 そう言うとお客さんが私の体を客席へ押し倒した。 「なっ何を!?おっお客様!」 「私のこと見て少し惚れたでしょ」 「なっなんですか!そんなことは同情なんて!」 「そんなこと言っちゃって顔だけは正直だよ。顔真っ赤っか」 「これは暑くて」 「嘘つき。この部屋冷房ガンガンだけど」 「いやそんな、、やめてください」 「やめない。私にキスしてくれたらやめてあげる」 「キスって女の子同士でですか?」 「普通じゃんちゅって早くーー」 「ははぁ、、」 私は顔を少しずつ近づけていって唇を重ねた。しちゃったよ。お客様と、。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!