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「姉ちゃん、こいつ、顔中にヨダレ垂らしてだらしなく大の字に寝てるなんて、女じゃなくね?」
「ちょっとっ! 瞬っ!」
その瞬間、あたしは顔を真っ赤にしながら勢いよく起き上がった。
ーガツッ!!
そして、おでこをお姉ちゃんの車椅子の取っ手にぶつけちゃった。
「いったぁ、お姉ちゃん、ごめん、ぶつけちゃった。」
「ふふ、いいのよ。怪我はない? ・・・瞬も、ゆいちゃんにそんなひどい事、言わないの。」
「うん、大丈夫。ありがとう。」
「チッ」
「「チッって、瞬!!」」
あたしとお姉ちゃんの声が見事にハモった。
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