番外編-2

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「ここは、どこですか?」 「パブの二階だよ。心配しなくても、あとで宿泊代をきちんともらうから、遠慮せずに寝ていっとくれ」   言われてみれば、床下の一階から陽気な酔っ払いたちの声が聞こえる。 ぼんやりとその声を聞いていたノエルは、ようやく思い出した。 「そうだ、ハミルトンたちはどうしたんですか?」 「とっくに帰っちまったよ。気分が悪くなるってんで、別のパブで飲んでんだろうさ。それよりも、アンタが身ぐるみ剥がされないように守って、親切にも介抱してやったんだ。何か、私に渡すものがあるだろう?」   お礼を言おうとしていたが、ノエルは守銭奴なバーバラの態度に苦笑してしまう。 ズボンの内側に隠していた袋から、小銭を取り出そうとした。
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