番外編-2

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番外編-2

――ノエル、起きて……、ノエル。   遠くから、懐かしい声が聞こえた。 (オデット?)   それは、世界で一番愛しい女性の声だった。 美しい金髪に、白パンに似た滑らかで柔らかな肌。 吸い込まれそうなほどに透き通った、銀を散らした水色の瞳。 涙が出そうなほどに懐かしい人が、顔を覗き込んでいた。   優しく儚い表情が、幼い頃から愛しくてたまらなかった。
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