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「……どう言い訳したって、あなた達のした事は許される事では無いですよ。不法侵入に窃盗。訴えられても文句は言えないんじゃないですか?」
急に後ろから聞こえた声は、今自分が思っていた事をそのままピタリと言い当てていた。
……どうして?今は仕事中のはずなのに。
聞き覚えのある声に、驚いて後ろを振り返る。
そこに立っていたのは、やっぱり裕介くんだった。
「ゆうすけ……くん?……どうして?」
魔法のように姿を現した裕介くんに、思わず驚きの声が出てしまう。
私の後ろには、厨房からのドアしかないはずなのに。
振り向いて固まったままの私の後ろから、チッと短く舌打ちする音が聞こえた。
「……店員のくせに、話に割り込んで来るなよ。お前に関係ないだろ。それに、俺は香織から合鍵をもらってる。彼女の部屋に入って何が悪いんだよ!」
亨が店員だと勘違いしてるって事は……やっぱり裕介くんは厨房のドアから出てきたんだ。
語気を強めて睨み付ける亨に、裕介くんはフッと不敵な笑みを返した。
「関係ありますよ。元カレがなかなか合鍵を返してくれないって香織が困ってたのも知ってるし、そいつに無断で部屋に入られて、自分の荷物どころか香織の物まで勝手に持ち出されていたのを僕も一緒に見てますし……ね?」
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