またまた質問です。

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裕介くんの寝室へ入るのは初めてだった。 プライベートな空間には入らない。お互いに伝え合わなくても、自然とそうしていた。 正面にはベッド、西側の窓際にはデスクと、その横に本棚がある。 余計なものは殆ど置かれていない、シンプルな部屋だった。 そこまで見渡した所で抱きすくめられ、そのまま正面にあるベッドへと押し倒された。 再び唇が重なり、裕介くんの長い指がひと纏めにした髪をゆっくりとほどいていく。 それが、まるで頑なで意地っ張りな自分の心を解していくように思えて、その優しい指先にすがるように手を伸ばした。 ……指先に触れたい。 ……もっと触れたい。 だから……私にも触れて。 ……もっと……もっと、奥まで求めて。 ……心も身体も触れたくて、触れて欲しくてたまらない。
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