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1話
「フィリスちゃーん!どこー?」
母が呼んでいる。
「私は今配下の者と通信している。邪魔はよしてくれ」
母は首をかしげてぶつくさ言っているが気にしない。
さて、一人ぐらいとは繋がるだろう。
───聞こえるか?リーリア。
───!魔王様?!
おお、やはり気がついてくれたか。さすがはリーリア。
───ああ。そうだ。
───今どちらに?!
───『アルファ』という街の五丁目に生まれたようだ。迎えに来てくれ。
───仰せのままに!
よし、これでいいだろう。後は母にこのことを伝えなくては。
「母よ、聞いて欲しい。」
母は私の言葉に動揺しているが、まあいいだろう。
「迎えを呼んだ。もうすぐ来るだろう。私は魔王城に帰らなければならないのでここでお別れだ。貴女が生んでくれなかったらもしかしたら性別が男に綯っていたかもしれないし、生まれた瞬間死んでいたかもしれない。ありがとう。」
side母ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この子は何を言っているのかしら。
魔王?迎え?
生まれた瞬間からぐんぐん成長して5分ほどで8歳の姿になったのは不可思議だったけど、それに加えて中二病だったなんて。
もうお別れ?魔王城?
この子は変なことばかり言うのね。
まあ、放っておきましょう。
それより、この子の晩御飯どうしましょうか。
───────────────────────_:(´┓`」∠):作者「ちょいちょい更新します。不定期で。」
(*´ω`*)フィリス「なぜ母はわかってくれないのだろう?」
_:(´┓`」∠):作者「いや、普通の反応だからね?」
(*´ω`*)フィリス「???」
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