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2話
「はひ・・・」
母が泡を吹いて気絶してしまった。
「おーい、魔王城についたぞ?」
先程から母の頬をぺちぺちと触ってみたものの、いっこうに起きる様子が見られない。
・・・仕方ない。奥の手だ。
「こほん・・・お母様、起きてください。フィリスは、お母様がいないと・・・寂しいです・・・」
私がちょっと心配(フリ)をすると急に母は起き上がった。
「フィリスちゃん!!大丈夫?!」
私はこの母の反応は予想通りだったので、何事も無かったかのようにふるまった。
「特にどうということはないぞ? さあ行こう。母よ、ちゃんと気張っていないとまた気絶してしまうぞ?」
すると母先ほどの奥の手のセリフは夢だったのかと思ったようだ。少し肩を落としていた。
・・・まあいいだろう。
母の手を引いて階段を上り玉座に急ぐ。
「フィリスちゃん?もしかしてここって、魔王様の・・・?」
母は知らないのか?
「ああ。そうだぞ?」
なにやらぶつぶつと母は呟いているもののちゃんとついてきてくれた。
「・・・母よ。ここだ。」
目の前には広い玉座の間があり、奥の方に玉座が堂々としてあった。
私は母から手を離し玉座についた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーside母「フィリスちゃん!!そこは魔王様の玉座よ!!早く離れなさい!!」
フィリスちゃんが魔王様の玉座に座ってしまった。
魔王様が転生中とは言っても、魔王様がかわいいファリスちゃんに罰として、あんなことやこんなことをするかもしれないわ!
「フィリスちゃんのことはお母さんが守ってあげないと!」
ーーーーーーーーーーーーーsideフィリス
母が何か恐ろしい勘違いをしているような・・・気のせいだろう。いや、気のせいであってくれ。
さて、そろそろ母にもう一度言っておこうか。
「母よ、突然の事で驚いたかも知れないが、分かってもらいたい。故にもう一度言う。私は魔王だ。」
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(*´ω`*)「更新頻度が遅くないか?」
_:(´┓`」 ∠):「・・・これも運命」
(*´ω`*)「あっそ。」
_:(´┓`」 ∠):「おいっ!・・・あ、そうだ」
_:(´┓`」 ∠):「明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします!更新頻度が1ヶ月ごとみたいになっていますが、ご了承下さいませ!」
(*´ω`*)「ジトー」
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