第一話 もう一部屋ありませんか…

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私の部屋。 一番端の部屋…のはずでした。 しかし、窓を開けて外を見ると、私の部屋の隣に、あるはずのない部屋がもう一部屋あるのです。 私の感じていた違和感とつながった。 非常扉の位置を動かし、一部屋隠してしまわなければならないほどのもの…。 さすがの私もこれには参りました。 すぐにフロントに電話を入れると、ホテルのスタッフが私の部屋にやってきました。 「この部屋、何かおかしくないですか」 私はそのスタッフに聞いた。 「何かございますか」 スタッフは顔色も変えずにそう言う。 私は絵の裏の「御札」を見せる。 「これはなんですか」 私はそう言うとベッドと机を指差して、 「同じものを三つ見つけましたが。」 そう言った。
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