第三話 繰り返す音

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第三話 繰り返す音

私の住む県一の繁華街。 久しぶりにある友人と待ち合わせました。 その友人は普段は東京で働いており、出張で大阪に来るので、久しぶりに飲もうという誘いで私も街に出てきました。 待ち合わせはわかりやすい場所をという事で、駅を北に出たところにある有名アイスクリーム店の前で待ち合わせました。 その友人が帰ってくるという事を数人に伝え、合計四人で食事をする事に。 アイスクリーム店の前でその友人と待ち合わせ、残りの友人とはその北向かいにある、とあるブランドが一階に入ったビルの前で待ち合わせる事になっていました。 その友人と久しぶりの再会を済ませ、二人で北向かいのビルの角の部分に移動しました。 後から来る二人の友人がどちらから来ても良いようにビルの角に立っていると、その友人が言うのです…。 「このビルってやばくないか…」 「ん…。何やばいって…」 私はよく理解できなかった…。 これが流行りの「ヤバい」なのか…などと考え、関東かぶれの友人をちゃかしました。 「いや…そうじゃなくてさ…」 その友人は私の服を引っ張りながら、怪訝な顔をしました。
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