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「あの、その力があるならば神々を助けられるのでは?それに、今更ですがなぜ他の神々は悪植大神の手中に入ったのに剣様はご無事なのですか?」
聖羅は疑問を口にした。
「言われて見れば確かに」
「はぁ」
夜剣神は話し出す自分自身のことを。
「まず一つ目の疑問だが、確かに俺の魔を斬り祓う力ならばそれは出来る。だが、それには俺の秘匿された力が邪魔をする。二つ目の疑問と絡むがそれは、神を殺せる力だ」
「「なっ!?」」
その言葉に二人は驚愕した。そんな力があるならば全ての神々に対して有効であり最強の力になるからだ。
「そ、そのようなこと聞いたことがありません!!」
「そ、そうです!」
「言っただろ秘匿された力だと。この力は悪植大神が封印された後神々の間で封印が何かの拍子で解けるのを恐れて話し合われた。その戦いの時、悪植大神によって何柱かの神々が悪に飲み込まれた。これが今の悪神や邪神になった者も多い。これを受けて神々は神を殺せる神を生み出すことにした。それが」
「夜剣神様ということですか」
「そうだ。それが俺の存在する意味だ。そして、俺に悪植大神の力が効かない理由は神々の加護を受けて誕生したからこそ悪植大の力を跳ねのけることができた」
衝撃の事実の連発に二人はもはやどう反応すればいいのか分からなくなってしまった。
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