神々を認識している世界

プロローグ

　人々は神を崇拝し時に畏怖する存在として崇め奉られる。
　これは、神々が実在し人間たちにその存在が認識されている世界である。

　複数の者たちが
　「貴様！よくも我らを裏切ったな！」
　弓を弾きながら男が青年に責めるように言った。
　「・・・・・・何のことだ？」
　青年はどこか含んだ笑みを向けながら答えた。その答えに弓を弾いていた男はその答えに我慢がならずに矢を放った矢はかなりの速度で青年に迫ったが。

　カチン！

　という音と共に矢は真っ二つに切り裂かれた。
　「くっ！やはり効かぬか！」
　「当然だ！俺を誰だと思っているんだ？」
　「おのれ・・・・・・」
　男たちは青年に対して歯噛みするしかなかった。それは、青年と自分たちの実力の差を認識しているからである。
　「この場でこれ以上争う気はないんでね。おさらばさせてもらう」
　青年はそう言うと刀をその場で振り下ろすと空間に歪みが現れ青年はその中に入っていった。
　あまりにも一瞬の出来事に男たちはそのまま見送るしかできなかった。