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黒々とした雲の隙間からまるで天使が舞い降りるのではないか、と思えるような光が射してくる。
「ぐぁぁ。俺は負けたのか。こんなはずではなかったのに。」
おれは、産まれながらに『勇者』として、修行をし、いつか世界を平和にする為に魔王軍と戦う運命として育てられた。
もちろん、修行は頑張った。
勇者にしか使えない装備も整え、勇者にしか使えない魔法も習得した。
長い長い戦いの末、たどり着いた魔王の城。
魔王城を目にしてみると、最初の想像では真っ黒な壁におどろおどろしい城を想像していたが実際に見てみると、花は咲き、美しい白い城だった。
幻か、、、
これは幻影だろう。
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