第一章

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「作者ああああ!」  ページの向こうへ文句叫んだ。  ―――さて、綺子ちゃんは持ち帰り仕事片付けに帰っていった。 「また会いたいなぁ。もふもふ美少女最高」 「まぁ、また会うこともあるだろ。それよりこの骨董店に電話してみよう」 ☆  俺は出張買取を頼んだ後、こっそりチラシの端に書かれたメモを見ていた。 「あたしには東子さんが狙われる理由が分からない。買い取り口実に来てもらいな。ここにはオモヒカネノカミの力を持つ者がいる」  天岩戸事件で有名な。閉じこもった天照大御神が出てくる作戦を考えた知恵の神だ。  彼なら何か分かるかもしれない。  東子に気付かれぬよう元通りチラシをたたみ、しまった。
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