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まだ夢心地のアディは、操られるようにテオの手をとった。その様子を見て、テオが薄く笑う。
「しっかりしてください。せっかく私が指導したのですから、立派な王太子妃として振る舞うのですよ」
急に執事の口調に戻ったテオに、アディは我に返ってあわてて背筋をのばした。その口調で言われると体が勝手に緊張してしまう。もはや条件反射の域だ。
それを、テオはにやにやと笑いながら見ている。
「面白いな。しばらくはこれで楽しめそうだ」
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