遭逢離別

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すると 「呂布様、いらっしゃいますでしょうか。」 屋敷に訪問者が来た。 近くにいた曹性は声のする方へ寄ると その者を内に通した。 「郭図の家臣でございますれば、我が君袁紹様より急ぎ便殿に参じる様、申し上げます。」 彼は恭しく頭を垂れた。 (予想通りか。) 呂布はそう思うと 「わかった。今から参じる故、お待ちくだされ。」 と郭図の行者へ外で待つ様伝えた。 外に行く様を見届けると呂布は皆に向かって頷いき、皆も呂布を見て頷き返すのであった。
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