遭逢離別

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「あれか。袁紹が罪をこっちになすりつけようとするやつだろ?」 一寿は頷いた。 「多分、大丈夫だろう。いや、でも不安だなぁ…」 直太郎は反語の様な含んだ言い方をした。 「不安と言うと?」 「相手の出方はどう思う?」 「民を襲った、と突いてくる。」 「襲ってないと言うと嘘になるし、兵糧が遅いと言うとイチャモンをつけることになるよね。」 一寿は頷いている。 「だからさ…」 直太郎は一寿に耳打ちををすると 「あ、なるほど。」 と手を叩いた。
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