8.颯の決断

5/8
1122人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
「颯」 小さく呼ばれた事に気付き、声のする方を見ると、非常階段のドアから旭が身体を少し出して呼びかけている。余計怪しいだろ、とおかしくなった。 こんな状況でも、旭に話しかけられて喜んでいる自分に半ば呆れる。 「どうした」 見下ろすと、不安そうな顔。悪かったな、と心の中で謝罪する。 「大丈夫だったの?」 そう聞かれ、回答に詰まる俺にかぶせる。 「ごめん、私・・」 「旭のせいじゃない。」 そう言って、ぽんと頭に手を置いた。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!