4章 伝説の武器、呪われパ

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「おお! 待ちかねたぞ! 見てくれ俺の作った作品を!」  テーブルの上に並べられた武器をじっくりと観察する、左から杖が二本、細身の剣、そして大、小二本の刀がある。今は静かにテーブルに横たわっているが内に秘めた力強さを肌で感じる事が出来る、それぞれの武器の中にバカでかいエネルギータンクがあって、エネルギーが今にも溢れ出しそうなのを外殻が悲鳴をあげながらも何とか押さえ込んでいる光景を無理やり想像させられる。  俺は慎重に大、小二本の刀を手に取る。  計り知れない力の塊が大波となって俺の全身に流れ込んでくる。油断するとその大波に飲み込まれそうになるように感じる。 「長い方がアンタが言ったように木刀を媒体にして作った武器だ、こいつは魔法の力を取り込み自らの攻撃力を高める事が出来る所謂、魔法剣って奴だ。で、短い方が光の星屑のみを使って作った武器だ、こっちは大抵の魔法を跳ね返す事が出来る。この二本の刀《エックスカリバー》は二本で一つだ、片方だけ持ってても真の力を発揮出来ないから気を付けろ」  何かぎりっぎりな名前だな。     
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