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「あはは! やめろよ、くすぐったいだろ。やめろって!星屑の正義剣あははは!」
「きゃっ! そんな所入らないの、さっ出ておいで星降る英知の杖ほらっ! 怖くない、怖くない」
「違う!銀河を統べる悪蛇神と冥王星の見聞録だあああ!」
「お前もいったいどうした……」
目の前の凄惨な状況が上手く伝わらないかもしれないけれど、武器をまるで恋人のように、あるいはペットのように、はたまた自分自身のように語りかけ、抱きしめ、口づけし、寝転がり、泣いたり、嘆いたり、喧嘩したり、二人はそれはそれは色濃い青春という言葉では決して表現出来ないような濃厚で濃密なヒューマンドラマを繰り広げていた。渋春というのだろうか?
「……おい、正気に戻れ。あの武器呪われてないか? 完全に精神取り込まれてるよね? あれ」
「うっ、いや……そんな筈は……おかしいな。ちょっと待て、説明書見てみる」
……何だよ説明書って、お前が作ったんだろ。
「えー……これだ!『この武器は大変強力なので取り扱いに十分注意して下さい。もしお肌に合わない時はレベルを少し上げてから再度試して下さい。お肌に異常がある時は、あぶないので近付かないで下さい』だそうだ!」
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