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「これ……本当にエックスカリバーか?」
俺がそう言うとエックスカリバーの刀身がやや曲がったような気がした、刀としては嫌な方向に。そして腰に差してある短い方のエックスカリバーが一際強く光り出した。
「エックス兄さん! 大丈夫だよ。兄さんは間違ってなんかいなかった、気にする事ないんだよ!」
「カリバー……俺はね。皆を守ろうと思っただけなんだ……それにあの二人の事がとても好きなんだよ? 本当の兄弟じゃあないけれど、本当の兄弟のように思ってる……だから仲良くなりたいし、楽しくお話したい、そう思ってるだけなんだけど何であんなに嫌われちゃうのかなあ……やっぱりあの時……」
「すっ……好きなんだよ! きっとエックス兄さんの事が好きすぎて、からかってるだけなんだよ! 構って欲しいんだよ! そうだ、そうに違いないよ! だから元気出して、エックス兄さん!」
「――っ! そ……そうか……照れてるだけなんだ! そうかそうか! 勘違いだったんだ! ははは!」
「やーい、ナマクラ刀!」
「でくの棒! なんちゃってリーダー!」
「カリバー……やっぱり俺って……嫌われてるんだよ……はあ……なんでかな……。本当はカリバーも俺の事……嫌いなんじゃないの?」
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