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最後に水河ちゃんは、ボクにも会釈をした。
逃げるように彼女は退散してしまう。
お別れの言葉……?
そうか、こんな本性をさらしてしまったら、もうボクとはまともに会話も出来なくなるよね……。
(相反する女心。ころころ変わる女心。ボクたちもまた、変わらざるを得ないのか)
ボクは泪先生と二人きりになった。
でも、それは心に隙間風が沁み込んで、ちっとも楽しい空間ではなかった。
*
――第二幕・了
・使用したよくあるトリック/アリバイ崩し、公衆電話トリック
・心理学用語/被虐待症候群、適応機制、ユディット・コンプレックス、ネグレクト、青い鳥症候群
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