02. スパルタはどっち?

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 ◆◆◆  月曜日早朝、販売・営業部門の役職付の人間が一同に会する大きな会議がある。  この会議終了後、隼人は恭子に時間を取ってもらっていた。  二人は小さめのミーティングルームに場所を移す。恭子はPCと資料をテーブルに置き、ゆっくりと椅子に腰掛けた。 「珍しいわね、隼人君が私に相談なんて」 「そうですか?」 「そうよ。いつも私に相談なんかしないで、勝手にやりたいようにやっちゃうのに」  恭子に軽く睨まれ、隼人は苦笑いを浮かべる。 「で、どうしたの?」  恭子が促すと、隼人も椅子に座り、真剣な面持ちになった。 「三ヶ月後にあるEAST JAPAN Collectionのことなんですが……」 「あぁ、うちも出展するし、隼人君のサポートも何人かつけようとは思ってるけど」
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