02. スパルタはどっち?

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「休みなんれ、なくてもいいくらい好きな仕事があっれ。それで……認められれ……」 「蔵本さん?」 「わらしも、好きらったのに。あんなに……」 「おいおい、ちょっと! こんなところで寝ちゃダメだよ!」  ウトウトとし始める琴莉の身体を揺するが、琴莉の目はすでにトロンとしていて、意識は風前の灯火だ。  隼人はガクリと項垂れ、とにかく早く琴莉を家に送らねばと焦る。  急いで会計を済ませ、タクシーを捕まえて琴莉を乗せる。そして、家はどこかを尋ねようとした。 「蔵本さん!?」 「……」  琴莉から、スースーと静かな寝息が聞こえる。  隼人は再び項垂れグシャグシャと髪を乱し、仕方なく自分も車に乗り込むと、運転手に自宅マンションの住所を告げた。
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