聖夜の贈物

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ゲホゲホッと今度は堪えきれずに、遊佐は咳き込んだ。 コーヒーカップをサイドテーブルに乗せて、堀越の手からもカップを取り上げる。 「桔平」 コーヒーを取り上げられて、何が起こったのかわかっていない堀越に、そっと囁く。 「昨日、警告はしたんだが」 「遊佐さん?」 その身体を、またベッドに横たえる。 「本当に君は、私の理性をなんだと思っている」 「ゆささ……っ」 昼下がりの眩しい光の中、遊佐は、生々しくまだ昨夜の痕が残っている堀越の身体に、再び自分の身体を重ねた。 本当は遊佐だって、堀越にクリスマスを楽しんで貰おうと、いろいろ今日の予定を立ててはいたのだ。 しかし、その予定は全てキャンセルになりそうだ。 また後日、埋め合わせはしよう…頭の片隅でそんなことを思って、遊佐は、すぐに熱を帯び始めた恋人の身体に没頭していったのだった。
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