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「よぉ、ディオおはよう、どうした?」
軽く挨拶をすると電話越しに怒号が響いた。
「おはようじゃねぇよ!今何時だと思ってんだ!!」
何の疑いもなくテレビ台のテレビの左前におてある小さなデジタル時計に目を移す。
「やば。」
時刻は十一時を回っていた。頭の頂点からどこかへ衝撃的な速さで血が引くのが分かった。ある意味生きているんだと安心した。が、すぐに現実に戻る。
「ヴェクター、お前早く来いよ!!」
と言い残し友人の声がプー、プー、という無機質な機械音に変わった。汗だくのシャツを脱ぎシャワーを浴び、急ぎ足で家を後にした。
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