佐伯 優

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ちなみに、私と香奈は中学生と設定されたので、 3年間いられるのである。 「ほら、早く聞きなさい。明日が 期限だったらどうするの。」 「わ、わかった。」 えーっと、太一は…いた。 「太一!」 「わ、なに?びっくりしたー!」 「えーっと…ちょっと来て。」 「お、何だ~太一。告白か!?」 「いや、ちげぇだろ。」 みんなが一斉に言ったので、思わず 笑ってしまったが、ちょっと その男子が可哀想だった。 「ゴメンね、何か。もうちょっと こっそり声かけた方が良かったよね。」 「いや、いいよ。気にしないで!」 白い歯を見せた爽やかな笑顔を向けられ、 ちょっと恥ずかしくなった。 「んで?どした?」 「えっと、太一って…期限いつ?」 「期限?あー、あと1週間だよ。」 「1週間!?」
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