非ロイン達

佐伯 優 3

「待って。」
「何だよ。」
「優のこと、大事にしてね。」
「当たり前だろ。」
そう言って太一は去っていった。
「…まあ、太一だから大丈夫だとは思うけど。」
香奈は複雑な感情を顔に出した。
「何か変な気がするのよね…」
ため息をつきながら、歩き出す。
「嫌な予感が当たらなきゃいいけど。」
そう言って、先程まで騒がしかった声は
もう聞こえない校舎をあとに、
香奈は帰っていった。
順風満帆な二人だと思っていたが、
香奈はあまり祝福できないようだ。
さて、この後どうなっていくのか…？
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もちろん、佐伯 優 編はまだ続きますよ。