佐伯 優

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「好きになっちゃった、ってわけね。」 「そうなのよ~!」 親友の香奈とお昼を食べながら、 恋バナに花をさかせているところ。 「でも、厳しいぞ~?太一は。 隠れファンがわんさかいるらしいし。」 「でっ、でも!」 「へぇ~、それでも諦められないくらい 太一が大好きなんだぁ~。」 「~っ?香奈!」 「はいはい。」 そう、太一は結構モテる。 つまり、付き合いたいのなら ライバルが多い。 その事はもちろん知っていた。 だから付き合わなくても、 告白しなくてもいい、と香奈に言ったら…
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